1年ほど前から仕事で Sun のワークステーション/サーバをいじりはじめて、 私はかなり Solaris が好きになってしまった。 そうなると Sun のワークステーションモデルが個人的にも欲しくなる。 Intel 版の Solaris も良いのだが、種々雑多な PC ハードウェアのために 苦労しがちであるし、なにより「本物の Sun のワークステーション」 との違いがどうしても気になってしまうのだ。
Blade 100 が発売される数ヵ月ほど前から、私は周囲の人たちに、 「Ultra 10 が欲しい〜Ultra 5 でも良いスから欲しい〜欲しい〜」 と言い続けて顰蹙を買っていた。そこへ登場したのが Ultra 5 のほぼ半額で買える後継モデル、Blade 100 であった。
これを買わずにいらりょうか。日本発売から数日の後、 早速サン・オンラインストアに発注した。 16万8000円のもっとも安いモデルと、UNIX 配列 (英語) USB キーボード (5000円) を組み合わせての購入である。
ブツは2日で届いた。Blade 100 の日本発売から1週間後には 手元に届いていたことになる。
ハードウェアの見た目はなかなか格好良い。 大きな Sun のエンブレムが目を引く。
OS を起動してみる。あ、ネットワークデバイスは hme じゃないのね (eri0 となる)。 Web Start インストーラでホスト情報を入力したあと、再起動。
CDE を起動してみると、何とも重い。メモリ 128MB では、 アプリケーションを起動するごとにスワップ領域への書き込みが起こる。 明らかなメモリ不足の兆候が見られる。
パーティション割りは巨大な / (ルートファイルシステム: c0t0d0s0) と、 もう一つ巨大な空きパーティション /space (c0t0d0s3) となっている。 容量はそれぞれ 6GB と 7.75GB。スワップ領域 (c0t0d0s1) が 512MB である。とりあえず使うには問題ないけれど、サーバにしたいとか バックアップをとりたいとか言う場合、これでは使い物にならないだろう。
ディスクの音はうるさい。CD-ROM ドライブの駆動音はそれ以上に大きい。 自室で常時稼働させておくには問題あるかも。
いろいろ悪い印象を並べ立ててしまったが、 Blade 100 は PC 用の規格を多く採用しているので、 パーツの選びようによっては安価にアップグレードできる。
結局、不満な点は以下の2つ
だから、PC 用のパーツを買ってきて付けてみればよい。 ただし、純正品ではないから動くかどうかは運次第となる。
Blade 100 では、PC/AT 互換機用の PC133 ECC 付き SDRAM を使用することができる。ただし、チップによって相性もあるし、 規格に合致していれば必ず使えるというわけではないので注意。
すでに佐藤和幸さんのまとめられた文書 「Sun Blade 100 で PC 用 SDRAM が利用できますか?」 があるので、私はそれを参考にして HITACHI 製チップの乗った DIMM を購入した。
結果は成功。256MBのメモリ2枚を差して計640MBとなり、 実メモリの範囲でほとんどの作業が行えるようになった。
駆動音が静かなことは第1条件、性能が良ければなお良しという条件で ハードディスクを探したところ、IBM の Deskstar 60GXP シリーズが良さげであったので、その40GBモデル (IC35L040AVER07) を購入。
Blade 100 のハードディスクベイは工夫されており、レバー2本で簡単に外せる。 ただし、その前に標準ディスクの IDE ケーブルと電源ケーブルを外さねばならず、これがかなり固いので注意。
増設ディスク分の IDE ケーブルと固定用インチネジは Blade 100 には付属していないので、別途購入する必要がある。IDE の規格は Blade 100 のパンフを見ても載っていなかったので、あてずっぽうで ATA66 のケーブルを買ってきたが、これが正解だったらしい。
まずは新規ディスクを IDE プライマリマスタにつなぎ、 ディスクベイに収める。旧ディスクはセカンダリマスタへ移動。 増設分の IDE ケーブルを収めるスペースに苦労するが、 これは何とか押し込むしかない。
新規ディスクに Solaris 8 (10/00 以降必須) をインストールし、 旧ディスクからデータを移す。旧ディスクは IDE セカンダリマスタなので、 c0t2d0 として認識されている。
# mount /dev/dsk/c0t2d0s0 /mnt # mount /dev/dsk/c0t2d0s3 /mnt/space
データをコピーして移行完了。あとは電気代の無駄なので旧ディスクを 外してしまう。
新ディスクは音が静かで、性能もわずかに旧ディスク (Seagate 製) を上回っている感じがする。換装は大成功である。
私が最初に購入したのは、Sun 純正の UNIX 配列 Type 6 USB キーボードである。これは Ctrl キーが A キーの左にあり、 その点は使いやすいのだが、AT 互換機で育ってきた私には用途不明のキー (Alt Graph、Compose) が付いており、右 Ctrl、Alt が無い。 また、日本語キーボードなら Esc キーがあるはずの場所にある、 刻印のないキーも謎であった。
私は Emacs やシェル上で右 Ctrl をよく使うので、 これが無いのは何としても痛い。というわけで、Alt Graph に右 Ctrl、 Compose に右 Alt を割り当てることにした。 OS レベルでキーマップを変更する方法が解らないので、 各キーの X 上でのキーシムを変更する。
まず、xev コマンドを使って現状のキーシムを調べなければならない。
端末エミュレータ上で $ xev
とタイプして xev を起動し、調べたいキーを押してみる。
すると、
Alt Graph → Mode_switch Compose → Multi_key 刻印無しのキー → F13
というシンボルであることがわかった。 これが判れば、あとは xmodmap コマンドで割り当てを決めるだけである。
ホームディレクトリに適当な名前のファイル (私の場合は .Xmodmap) を作成し、その中に xmodmap の引数を記述する。
remove Mod2 = Mode_switch keysym F13 = Escape keysym Mode_switch = Control_R keysym Multi_key = Alt_R add Control = Control_R add Mod1 = Alt_R
そして .dtprofile に、
test -f $HOME/.Xmodmap && /usr/openwin/bin/xmodmap $HOME/.Xmodmap
と書き加えれば、毎回 CDE ログイン時にこのマッピングが適用される。